キャメロン・スミス — 全英オープン覇者のショートゲームの達人
キャメロン・スミス(Cameron Smith)はPGAツアー通算6勝、2022年全英オープン(セント・アンドリュース)優勝。オーストラリア出身の30代前半ながら、ゴルフ史上最もパッティングが上手い選手の1人と評されています。
2022年8月にLIVゴルフへ移籍。移籍後もLIVゴルフで複数勝利を挙げ、2026年PGAチャンピオンシップでは一時リーダーボードの上位に顔を出し、最終的にT7で「メジャーでも戦える」実力を改めて示しました。
用具はTitleist一筋。ドライバーからボールまでほぼ全てTitleistで統一するこだわりがあり、2026年にはGTSシリーズに全面移行。「黒のコスメで揃えたバッグ」は見た目の美しさでも話題になっています。
現在のセッティング(2026年7月時点)
ドライバー
Titleist GTS3(10°、D1 SureFitセッティング)
シャフト: Fujikura Ventus TR Blue 6X(60g台)
3番ウッド
Titleist GTS2(16.5°、B2 SureFitセッティング)
シャフト: Fujikura Ventus TR Blue 7X(70g台)
7番ウッド
Titleist TS2(21°、D4 SureFitセッティング)
シャフト: UST Mamiya Elements Gold Proto 8F5
アイアン(4I/5I)
Titleist T250
アイアン(6I〜9I)
Titleist T100
シャフト: KBS Tour 130X(全番手共通)
ウェッジ
Titleist Vokey Design SM11(46°/50°/54°/58°)
シャフト: KBS Tour 130X
パター
Scotty Cameron 009M Tour Prototype
ボール
Titleist Pro V1x
注目はT250/T100のスプリットセット。ロングアイアン(4I/5I)は打ちやすいT250、ミドル〜ショートアイアン(6I〜9I)は操作性のT100。「飛距離が必要な番手は寛容に、精度が必要な番手はコンパクトに」という合理的な選択です。
※上記は2026年PGAチャンピオンシップ時のGolfWRX・Golf Monthly・Today's Golfer等の情報に基づきます。
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Ventus TR Blueを選ぶ理由
スミスのドライバーシャフトはFujikura Ventus TR Blue 6X。「TR」はTour Rated(ツアー認定)の略で、通常のVentus Blueよりも以下の特性を持ちます。
Ventus TR Blueの特徴
- 中調子(Ventus Blackの中元調子より少し先寄り)
- VeloCore+テクノロジーでねじれ剛性を強化
- 通常Ventusより先端が少し硬く、インパクトの安定感が高い
- 中弾道・中スピンで「コントロール重視」の飛び
スミスのスイングは「振り回さない安定型」。HS48m/s前後でフェアウェイキープ率を重視するスタイルに、Ventus TR Blueの「暴れない」特性が合致しています。
FWもVentus TR Blue 7Xで統一。ドライバーからFWまで同じシャフトブランド・同じフレックスラインで揃えることで、振り感の一貫性を確保しています。
ショートゲームの秘密 — SM11ウェッジ4本体制
「パッティングの達人」スミスの強さの源泉は、実はウェッジワークにもあります。ウェッジ4本体制(46°/50°/54°/58°)で100ヤード以内を細かく打ち分けるセッティングです。
4本ウェッジの狙い
- 46°(PW的役割)→ フルショット120-130Y
- 50°→ フルショット100-110Y
- 54°→ フルショット80-90Y / ピッチ&ラン
- 58°→ バンカー / ロブショット
4°刻みの均等配置で、距離の打ち分けが容易。全てVokey SM11で統一し、シャフトもKBS Tour 130Xでアイアンと同じ。距離感の一貫性を最優先したセットアップです。
パター: Scotty Cameron 009M
スミスの代名詞とも言えるブレードパター。009Mはツアー限定プロトタイプで、GSS(ジャーマン・ステンレス・スチール)インサートの柔らかい打感が特徴。スミスはStrokes Gained Puttingで常にツアートップクラスの数値を記録しています。
スミスのシャフト選びから学べること
スミスのセッティングからアマチュアが学べるポイント:
1. 「スプリットセット」はアマチュアにも有効
T250(ロング)+T100(ミドル以下)の組み合わせは、アマチュアならさらに効果大。4I/5Iだけキャビティバック、6I以降をマッスルバックにすることで、難しい番手だけやさしくできます。
2. Ventus TR Blueは「飛ばしすぎない」安定型
スミスのようにフェアウェイキープ率を重視するなら、Ventus Blueは良い選択肢。Black(低スピン)ほど飛距離特化ではないが、コントロール性能は高い。HS42-48m/sの中上級者に特に合います。
3. ウェッジの本数を増やす発想
ロングアイアンをFWに置き換えてウェッジを4本にする構成は、100ヤード以内のスコアメイクに直結。特にPW(46°)とSW(56°)の間が空きがちなアマチュアは、50°か52°を追加するだけでスコアが変わります。
4. シャフトブランドを統一する
アイアン・ウェッジ全番手KBS Tour 130X、ウッド系はVentus TR Blue。ブランド統一で振り感を揃えるのはプロの基本です。
