松山英樹 — 日本ゴルフ界の至宝
松山英樹(Hideki Matsuyama)はPGAツアー通算9勝、2021年マスターズ優勝でアジア人男子初のメジャー制覇を達成。日本ゴルフ史上最高の選手です。
東北福祉大学時代の2010年にマスターズのローアマチュアを獲得し、2013年にプロ転向後すぐにPGAツアーで優勝。世界ランク2位まで上り詰め、現在もPGAツアーの第一線で戦い続けています。
クラブへのこだわりは非常に強く、練習ラウンドで何時間もクラブテストを行うことで知られています。特にシャフトの打感と弾道の安定性を重視し、「振り心地が少しでも違うと気付く」と周囲も語るほどの感覚派。
現在のセッティング(2026年)
ドライバー
Callaway ELYTE X(9.0°)
シャフト: Graphite Design Tour AD FI 6S
3番ウッド
Callaway Paradym Ai Smoke Triple Diamond(15°)
シャフト: Graphite Design Tour AD FI 8S
5番ウッド
Callaway Paradym Ai Smoke Triple Diamond(18°)
シャフト: Graphite Design Tour AD FI 9S
アイアン(4I〜PW)
TaylorMade TP-B22(松山専用プロト)
シャフト: True Temper Dynamic Gold Tour Issue S400
ウェッジ
TaylorMade MG4 TW(52°/56°/60°)
シャフト: True Temper Dynamic Gold Tour Issue S400
パター
Scotty Cameron Timeless GSS
ボール
Srixon Z-STAR XV
松山のセッティングで注目すべきはドライバー/ウッドがCallaway、アイアン以下がTaylorMadeというミックスセットアップ。2025年にCallawayと契約し、ELYTE Xを採用。「つかまりの良さとミスへの寛容性」が決め手だったと語っています。アイアンは長年のTaylorMade TP系を継続使用。
歴代ドライバーとシャフトの変遷
松山のドライバー変遷は、日本人選手がPGAツアーのトップで戦うための進化の歴史でもあります。
歴代ドライバー&シャフト
注目は2024年のCallaway移籍。長年のSrixon契約からCallawayに切り替え、その年にソニーオープンで優勝しています。シャフトは一貫してGraphite Design Tour ADシリーズを使用。調子は先中〜中調子で安定感を重視する傾向があります。
TP-B22 — 松山専用アイアン
松山が使用するTaylorMade TP-B22は、市販品とは異なるツアープロト。B22の「B」はBack Cavity、「22」は2022年に製作されたことを示します。
TP-B22の特徴
- マッスルキャビティ形状(コンパクトだが打感が良い)
- ソール幅がやや広く、ターフとの相性が良い
- ロフトは伝統的(7Iで34°前後)
- シャフトはDG Tour Issue S400を使用
松山はアイアンに「操作性」よりも「安定性」を求める傾向があります。DG Tour Issue S400(X100より1段やわらかい)を選んでいるのも、パワーを活かしつつコントロールしやすいフレックスを優先しているため。
アマチュアゴルファーにとっての学び: HS45m/s前後なら、DG S200やMODUS3 Tour 120 Sが同じコンセプトの選択肢になります。
松山英樹のシャフト選びから学べること
松山のセッティングからアマチュアが学べるポイント:
1. ドライバーシャフトは「Tour AD一筋」
松山はプロ転向以来、一貫してGraphite Design Tour ADシリーズを使用。DI→TP→IZ→HD→CQ→GC→FIと進化していますが、全て同じブランド。「振り心地の一貫性」を保つために、信頼できるシリーズ内で最新モデルに更新するという戦略です。
2. フレックスは「振り切れる硬さ」を選ぶ
HS50m/s超の松山がX(エクストラスティフ)ではなくS(スティフ)を使っていることに注目。パワーがあっても硬すぎるシャフトは弾道のコントロールが難しくなる。「振り切れる範囲で安定するフレックス」がプロの基準です。
3. アイアンシャフトもS400(X100ではない)
タイガー(X100)と違い、松山はS400を選択。「硬さ=偉い」ではなく、自分のスイングに合った硬さを選ぶことが大切。HS40〜45m/sのアマチュアなら、DG S200やMODUS3 Tour 105 Sが近いコンセプトです。
4. メーカーを跨いだ最適化もアリ
ドライバーはCallaway、アイアンはTaylorMade。「このメーカーで統一しなければ」という思い込みを捨て、番手ごとに最適なクラブを選ぶのがプロの姿勢。シャフトの重量フローさえ揃っていれば、メーカーミックスは問題ありません。
