ダスティン・ジョンソン — 世界No.1に君臨した飛ばし屋
ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)はPGAツアー通算24勝、メジャー2勝(2016年全米オープン、2020年マスターズ)。世界ランキング1位に通算135週君臨した、ゴルフ界屈指のパワーヒッターです。
2007年のプロ転向以来、18年間TaylorMadeと契約していましたが、2024年末に契約満了で「用具フリーエージェント」に。2025年からLIVゴルフを主戦場に、メーカーの枠を超えた自由なクラブ選びを楽しんでいます。
2026年マスターズではTitleist GTS2ドライバーに電撃スイッチ。TaylorMade時代のアイアン・FW・パターは残しつつ、ウッドとウェッジにTitleistを混在させる「ハイブリッドバッグ」が話題になりました。
現在のセッティング(2026年7月時点)
ドライバー
Titleist GTS2(10°)
シャフト: Fujikura Ventus Black 6X
3番ウッド(3HL)
TaylorMade Qi4D(16.5°)
シャフト: Fujikura Ventus Black 9X
7番ウッド
TaylorMade Stealth(21°)
シャフト: Fujikura Ventus Black 9X
9番ウッド
TaylorMade Qi10(24°)
シャフト: Fujikura Ventus Black 10X
アイアン(5I〜9I)
TaylorMade DJ Proto(P730ベース カスタム)
シャフト: True Temper Dynamic Gold X7
ウェッジ
Titleist Vokey SM11(46°/52°/60°)
シャフト: True Temper Dynamic Gold X7
パター
TaylorMade Spider Tour
ボール
TaylorMade TP5x
注目は全ウッドのシャフトがFujikura Ventus Black Xで統一されている点。さらに3W・7W・9Wのトリプルウッド構成でロングアイアンを排除し、ウッドの高弾道で攻めるセットアップです。TaylorMadeとTitleistの「いいとこ取り」ができるのは、フリーエージェントならではの強みです。
※上記は2026年PGAチャンピオンシップ前後のGolfWRX・Golf Monthly・Today's Golfer等の情報に基づきます。ジョンソンはクラブを頻繁に入れ替えるため、試合ごとに変動する可能性があります。
この記事で紹介したシャフトを探す
TaylorMade時代のシャフト変遷
ジョンソンのシャフト変遷はそのまま「飛ばし屋の最適解」の変遷です。
ドライバーシャフトの変遷
注目すべきはVentus Blackを約6年間使い続けていること。ヘッドはTaylorMadeからTitleistに変わっても、シャフトだけは変えません。プロにとってシャフトが「スイングの軸」であることを証明しています。
アイアンシャフト
Dynamic Gold X7を長年愛用。X100よりさらに硬いX7(トルク1.5°台)は、HS50m/s超のパワーに耐えるツアー専用スペック。一般販売のDynamic Goldとは別物です。
9番ウッドとトリプルウッド構成の狙い
ジョンソンの2026年セッティングで最も特徴的なのは9番ウッド(24°)の採用です。
一般的なプロは3W+5W+ユーティリティですが、ジョンソンは3HL(16.5°)+7W(21°)+9W(24°)のトリプルウッド構成。これにより:
トリプルウッドのメリット
- ロングアイアン(3I/4I)を排除 → ミスの確率を下げる
- FWの高弾道でグリーンを止めやすい
- ラフからの脱出がアイアンより容易
- 番手間の飛距離ギャップを均等化
アイアンは5I始まりで、5I〜9Iの5本のみ。ウェッジ3本(46°/52°/60°)と合わせて計14本。ロングゲームをウッドで、ショートゲームをウェッジで攻略するシンプルな設計です。
アマチュアへの示唆: HS45m/s以上のハードヒッターでも9Wを入れる時代。3番アイアンや4番アイアンが苦手なら、7Wや9Wに置き換えるのが現代のトレンドです。
ジョンソンのシャフト選びから学べること
ジョンソンのセッティングからアマチュアが学べるポイント:
1. シャフトは変えない、ヘッドだけ変える
Ventus Black 6Xを6年以上継続使用。自分に合ったシャフトを見つけたら、ヘッドだけ最新に更新するのが効率的。シャフトはスイングの「核」なので、頻繁に変える必要はありません。
2. Ventus Blackは「万能の低スピン系」
Ventus Blackは中元調子で低スピン。ジョンソンのようなハードヒッターだけでなく、スピン過多で飛距離ロスしている中級者にも有効。60g台のSフレックスから試してみる価値あり。
3. FW多め構成は合理的
ロングアイアンが打てなくても気にしない。プロですら9Wを入れる時代です。5Wや7Wを活用して、ストレスなくセカンドショットを打てるセットアップを優先しましょう。
4. ウッドシャフトを統一する
ドライバーからFWまでVentus Blackで統一。同じシャフトブランドで揃えると、振り感が一定になり番手間の切り替えがスムーズになります。
