ウィンダム・クラーク — 全米オープン2勝のパワーヒッター
ウィンダム・クラーク(Wyndham Clark)はアメリカ・コロラド州出身、PGAツアーを代表するパワーヒッター。2023年全米オープン(ロサンゼルスCC)で初メジャー制覇を果たし、2026年全米オープン(シネコックヒルズ)では史上9人目のワイヤー・トゥ・ワイヤー完全優勝を達成。全米オープン2勝目を挙げました。
身長183cmの長身から繰り出す圧倒的な飛距離が武器ですが、2026年シネコックヒルズではタフなセッティングを正確なアイアンショットとショートゲームで攻略。「飛ばし屋」から「メジャーチャンピオン」へ完全に覚醒した姿を見せました。
2026年シーズンからTitleistとのフル契約が終了し、エクイップメント・フリーエージェントに。ボールとグローブのみTitleist、クラブは自由に選べる立場を活かし、TaylorMade・Titleist・Pingの3ブランドをミックスした独自のバッグを構築しています。
2026年全米オープン優勝時のセッティング
ドライバー
TaylorMade Qi4D(9° → 8.25°に調整)
シャフト: Project X Titan Black 70 TX(45インチ)
3番ウッド
TaylorMade Qi4D(15°)
シャフト: Project X Titan Black 80 TX
7番ウッド
Ping G440 Max(21°)
シャフト: Project X HZRDUS Smoke Blue RDX 80 TX
アイアン(4I〜6I)
Titleist T200
アイアン(7I〜9I)
Titleist T100
シャフト: True Temper Dynamic Gold X7(全番手共通)
ウェッジ
Titleist Vokey SM11 44-10F(PW)/ 50-12F / 54-14F
Titleist Vokey WedgeWorks 60-L
シャフト: PW → DG X7 / 50°〜60° → DG Tour Issue S400
パター
Ping Scottsdale Tec Ally Blue Onset
ボール
Titleist Pro V1x
グリップ
SuperStroke REVL Player Cord
ドライバーを8.25°に立ててロースピンで飛ばし、アイアンはT200(4-6I)+T100(7-9I)のスプリットセットで距離と操作性を両立。ウェッジのPWだけアイアンシャフト(DG X7)に揃え、50°以降はDG Tour Issue S400に落としている点も実戦的です。
※上記は2026年全米オープン時のGolfWRX WITB・Golf Monthly等の情報に基づきます。
「Project X Titan Black シャフト」の新品・中古を探す
フリーエージェント戦略 — 3ブランド混成バッグの合理性
クラークのバッグで最も注目すべきは、TaylorMade・Titleist・Pingの3ブランドが共存している点。2026年シーズンからTitleistとのフル契約が終了し、ボール(Pro V1x)とグローブのみの契約に移行。クラブは完全な自由選択となりました。
なぜTaylorMadeのウッド?
- Qi4Dのカーボンシャーシによる高MOI+低スピン設計がクラークのハイスピードスイングに最適
- ロフトを8.25°まで立てても十分な打ち出し角が得られるヘッド性能
- Project X Titan Blackとの組み合わせで安定した弾道
なぜTitleistのアイアン&ウェッジ?
- T200+T100のスプリットセットで番手ごとに求める性能を最適化
- Vokey SM11はツアーで最も使用率の高いウェッジブランド
- DG X7という超硬フレックスが選べるTrue Temperとの相性
なぜPingの7W&パター?
- G440 Maxの7Wは高打ち出し+高い寛容性でパー5のセカンドに威力
- Scottsdale Tecパターのアライメント性能と転がりの安定感
フリーエージェントだからこそ実現できる「各番手で最も信頼できるクラブを選ぶ」合理的なアプローチ。契約に縛られないクラブ選びは、実はアマチュアと同じ目線です。
Project X Titan BlackとDG X7 — ハードヒッター専用シャフト
クラークのシャフト選びは「とにかく硬く・重く・暴れない」が基本方針。
Project X Titan Black(ウッド用)
- 重量: 70g(ドライバー)/ 80g(FW)
- フレックス: TX(ツアーエクストラスティフ)
- 特性: 低スピン・低弾道の元調子系。ヘッドの暴れを最小限に抑える
- Titan(チタン素材)を使用した高剛性設計
- HS50m/s超のパワーヒッター向け
True Temper Dynamic Gold X7(アイアン用)
- 重量: 130g
- フレックス: X7(DGシリーズ最硬)
- 特性: 極めて低い打ち出し+低スピン。風の中でも弾道が全くブレない
- 通常のX100より2段階硬い「ツアープロ専用」フレックス
- PGAツアーでもX7を使う選手は少数派
DG Tour Issue S400(ウェッジ用)
- 50°〜60°はS400に落とすことで、ウェッジショットの距離感を微調整
- X7では硬すぎてフィーリングが出にくいアプローチ距離帯をカバー
アマチュアがこのスペックをそのまま使うのは現実的ではありませんが、「ウッドとアイアンでシャフトの硬さを統一する」「ウェッジだけ柔らかめにする」考え方は参考になります。
クラークのセッティングからアマチュアが学べること
ウィンダム・クラークのセッティングからアマチュアが取り入れられるポイント:
1. メーカーにこだわらず「番手ごとに最適」を選ぶ
クラークはフリーエージェントとして3ブランドを混成。アマチュアも最初から1メーカーで揃える必要はありません。ドライバーはA社、アイアンはB社で全く問題なし。試打で一番打ちやすかったクラブを選びましょう。
2. スプリットセットは実戦的な選択
T200(4-6I)+T100(7-9I)のように、ロングアイアンだけ寛容性の高いモデルを入れるのは理にかなった戦略。アマチュアなら5Iまでをユーティリティに、6I以降をアイアンにする「上の番手だけやさしく」がおすすめです。
3. ウェッジシャフトはアイアンより柔らかめもアリ
クラークはアイアンX7、ウェッジS400。アマチュアも「アイアンがS200ならウェッジはS200かS300」のように、ウェッジだけ少し落とすとアプローチの距離感が合いやすくなります。
4. ドライバーのロフト調整を活用する
9°のヘッドを8.25°に立てるクラーク。可変スリーブ付きドライバーなら、フィッティングで最適なロフトを探すことで飛距離が変わります。打ち出し角とスピン量のバランスを弾道計測器でチェックしましょう。
